すずめの戸締まり「かけまくも」の祝詞の意味は?「かしこみかしこみ」の言葉も徹底解説!
新海誠監督の大人気映画『すずめの戸締り』を観て、草太が後ろ戸を閉じるときに「かしこみかしこみ…」と呪文のように唱えるセリフがなんて言っているのか気になった人も多いと思います。
また、「かけまくも…」って何って言っているのかよくわからない、祝詞言葉なの?
最後に「かしこみかしこみ」と、「おかえしもうす」という言葉だけはしっかり聞き取れますが、その他は一度映画を見ただけだと何と言っているか全然聞き取れず、「なにこれ祝詞かな?」というくらいで、意味もわかりませんよね。
そこでこの記事でわかること
- すずめの戸締まり「かけまくも」の祝詞の意味は?
- 「かしこみかしこみ」の言葉の意味
について徹底調査・解説していきたいと思います。
Contents
すずめの戸締まりのかしこみかしこみの言葉の意味は?
すずめの戸締まり 見てきましたが私はロードムービーとしてとても好きです。
— 幣束 (@goshuinchou) November 24, 2022
作中の祝詞
かけまくも畏きヒミズの神よ
遠つ祖霊の産土よ
なんちゃらかんちゃら拝領仕った山川よ
畏み畏み御返し申す
みたいなかんじだった pic.twitter.com/cWNVbSI0ab
『すずめの戸締り』を観て、草太が後ろ戸を閉じるときに呪文のように唱える中で、「かしこみかしこみ」、「お返し申す」はすぐに聞き取れる言葉ですよね。
「お返し申す」はわかるけど、「かしこみかしこみ」はどんな意味を持っているの?
草太が使うこの呪文のような言葉はいつの時代の物なの?
かしこみかしこみとは、簡単に言うととても畏れ多いのですがという意味です。
ここからはかしこみかしこみの意味や、草太が使うこの呪文の起源がいつの時代の物なのかについて調査していきますね。
かしこみかしこみとは神道の祝詞言葉?
神社巡り❗️下総国一宮‼️鹿取神宮🙌勅祭社✴️東国三社🎊檜皮葺に緑基調の装飾が落ち着いていて😆祭りの準備がされてました🎵楼門も立派👏すずめの戸締まりで有名になった要石は鹿取凸型、鹿島凹型でした👺奥宮も瑞垣御門が解放されて見ることが出来ました✨ pic.twitter.com/11ESxVlI7M
— トール (@0tmIZ7o0Spj4daa) March 15, 2024
「かしこみかしこみ」とはよく祝詞で使用される言葉です。
漢字でかくと「畏み」で2回続けて使いますね。
とても畏れ多いのですがという意味の言葉を2回繰り返していることになるんですよね。
人が神様に物申す際に、「畏れ多いのですが発言いいですか」と、神様への発言の許可を取っている感じですね。
なるほどかしこみかしこみは「畏み」なのか。
この言葉はいつから使われているのかな?
次でいつの時代から使われているのかについてみていきましょう。
神道の祝詞はいつの時代の言葉なの?
ついにカナダに来た新海誠監督の新作"すずめの戸締まり"を見た。外国の映画館で東宝映画のオープニングロゴをバーンと見たときそこから脳が日本に戻された。呪文のシーンで何言ってるかわからんかったが英語字幕見て"あー"ってなった。ロードムービータイプだが過去作品中一番難解かも。でも良かった。 pic.twitter.com/ya9PpPVTWZ
— EricRoll /近廚得食 (@ShiyRoll) April 20, 2023
祝詞と書いて「のりと」と読みます。
似ている言葉で祝辞(しゅくじ)がありますが、こちらは入学式や卒業式で読まれるお祝いの言葉。
祝詞といえば、神社の神主さんが神前で読みあげているイメージだよね。
神職さんなどが儀式の際に神様に対して奏上するものを祝詞といい、古事記や日本書紀など、一言で言ってしまえば、神話の時代が起源となります。
神話の時代から行われている儀式で神様に奏上するものを祝詞というんだね。
祝詞の起源はわかったけど、草太は何を神様に奏上しているの?
次からは草太の呪文の祝詞が何を意味しているのかについて調査していきますね。
「かけまくも」の呪文の祝詞も徹底解説!
すずめの戸締まりを見て気になってた部分。
— さみ 📍🇰🇷 (@sami32inkr) March 22, 2023
草太の呪文?戸締まりするときに唱えるやつ。あれをどう翻訳するのかめっちゃ気になってたのよ。難しいやろうなぁ〜って。
そもそも対応する単語あるんかいって笑 pic.twitter.com/ixSLH5FKEh
草太が後ろ戸を閉じるときに唱えるセリフは、最後の「かしこみかしこみつつしんでおかえしもうす」という部分以外は、聞き取りにくくて、何を言っているのかはすぐにはわかりませんね。
たしかに、よく聞き取れなかったよ
ここからは草太が後ろ戸を閉じるときに何を言っているのかについてや、その祝詞の意味について調査・解説していきますね。
草太の呪文は何て言ってるの?
すずめの戸締まり、ネタバレをなにも聞かずに見に行くのが一番楽しめるとは思うんだけど、草太さんの祝詞だけはまじで漢字が聞き取れなかったのが心残りなので文字面だけ頭に入れて見に行ったほうがいいと思うんだ…… pic.twitter.com/yCKuPkKFxg
— 白ぴくる (@siropickle) January 19, 2023
草太の呪文は文字にすると、以下のように言っています。
「かけまくもかしこき日不見(ひみず)の神よ遠(とお)つ御祖(みおや)の産土(うぶずな)よ久しく拝領つかまつったこの山河かしこみかしこみ謹んでお返し申す」
映画で聞いてもわからなかったけど、文字に起こすと何となくわかるね。
でも意味までは分からないなぁ。
次で意味についても解説していきますね。
草太の呪文の祝詞を解説!
『すずめの戸締まり』、廃墟周りの描写や劇盤が限りなく千と千尋だし『天気の子』以上に「皮」の部分においてオマージュが強いような。小動物と旅するとか、変な呪文唱えるとことか、すずめと千尋の服装の色合いとか…
— lactoice (@DUCH088627061) November 11, 2022
千と千尋大好きなんでめちゃくちゃ有難かったです pic.twitter.com/Cr22ZR8HVh
草太の呪文を現代の言葉にすると以下のようになります。
「声に出して言うのも畏れ多い(おそれおおい))、日不見(ひみず)の神よ。先祖代々の土地神様よ。長い間お借りしていたこの土地を、謹んで(つつしんで)お返しいたします。」と言っているんですよね。
耳慣れない言葉ばかりですが、簡単に言うと現在いる土地を長らく管理していましたが、日本古来の神様にお返ししますということですね。
因みに最後のきめ台詞、草太は「お返し申す」と言っていますが、すずめが言うときには、「お返しします」になっているんですよね。
まとめ
すずめの戸締まり
— らうでい|暴れていかなアカン男 (@Rowdy_info) March 15, 2024
4月の地上波初放送を記念して(?)再鑑賞!
公開当時も小説読んだ時も泣いたけど、いろいろわかった上で観るとより一層感情が揺さぶられる。
エンタメ目線でも素晴らしいけど、それ以上に「想い」が感じられる優しくも力強い作品!
日本という土地で生きる人には特に観てほしい。 pic.twitter.com/jmuYEIFgUM
すずめの戸締まり「かけまくも」の祝詞の意味は?「かしこみかしこみ」の言葉も徹底解説!してきました。
今回の内容としては
- かしこみかしこみの言葉の意味は?
- とても畏れ多いのですがという意味で、人が神様に物申す際に、「畏れ多いのですが発言いいですか」と、神様への発言の許可を取っている言葉です。
- 「かけまくも」の草太の呪文の祝詞は?
- 現在いる土地を長らく管理していましたが、日本古来の神様にお返ししますという意味です
呪文の意味をわかってもう一度映画『すずめの戸締り』を見直すことで、また違った見え方になりそうですよね。