【薬屋のひとりごと】翠苓の正体をネタバレ!その後の展開も解説

人気作品「薬屋のひとりごと」に登場する翠苓は、物語の中でも特に謎に包まれた人物です。猫猫と似た雰囲気を持ちながらも、驚きの正体と目的を秘めていました。
この記事では、「薬屋のひとりごと」翠苓の正体や起こした事件、そしてその後どうなったのかを詳しく解説していきます。
Contents
翠苓ってどんな人物?
翠苓は外廷で働く官女として初登場します。高身長でさっぱりとした顔立ち、中性的な雰囲気が印象的な人物です。
猫猫が外廷勤務になった際、嫉妬する官女たちの中で唯一冷静な態度を保っていました。薬や毒の知識も豊富で、空き地に薬草を植えたり医局に自由に出入りしたりと、医官たちからも一目置かれる存在でした。
性別は女性ですが、化粧っ気のない姿と低めの声から男性と間違えられることもあります。猫猫と同じく無気力な雰囲気を醸し出しており、どこか似た者同士のような印象を受けるキャラクターです。
薬屋のひとりごと・翠苓の正体
翠苓の本当の名前は「子翠(しすい)」といいます。彼女は子の一族の子昌を父に持ち、先帝の娘を母に持つ人物です。
つまり、翠苓は先帝の孫娘という高貴な血を引いているのです。ただし、この事実は公には認められていませんでした。翠苓の母は、先帝が侍女に手を出した末に生まれた子であり、その事実は隠され、医官の子として扱われていました。
罪の意識を感じた先帝は、娘を子昌に預けて適齢期になったら妻にしてほしいと頼みました。その結果生まれたのが翠苓でしたが、プライドを傷つけられた子昌の妻・神美は、翠苓から「子翠」という名を取り上げてしまいます。
楼蘭妃との複雑な関係
上級妃の一人である楼蘭妃も子昌の娘で、翠苓とは異母姉妹の関係にあります。神美は当てつけとして、楼蘭妃の幼名を「子翠」と名付けました。
しかし、翠苓と楼蘭妃の姉妹仲は良好です。楼蘭妃はわざわざ下女に変装してまで会いに行くほど、翠苓のことを慕っていました。
猫猫が楼蘭妃と翠苓に連れ去られた際、翠苓の正体が明かされました。そこで翠苓は自らの出生の秘密や、神美から受けてきた酷い扱いについて語ったのです。
翠苓が起こした数々の事件
翠苓は表面上は穏やかな官女として振る舞っていましたが、実は多くの事件を裏で操っていました。
祭祀の最中に壬氏を暗殺しようと企てたのも翠苓です。ワイヤーを固定している部分を細工し、柱が落ちて壬氏が死亡するよう仕組んでいました。しかし、猫猫に見破られて計画は失敗に終わります。
翠苓がかかわっていた犯行一覧
国家転覆のために、翠苓は様々な準備を進めていました。礼部の浩然とその後継者の殺害、祭具を作った彫金細工師の殺害、食糧庫のボヤ騒ぎ、祭具の盗難など、一見バラバラに見える事件が実は全て繋がっていたのです。
これらの事件は不運な事故として処理されていましたが、猫猫の鋭い観察眼によって真相が明らかに。翠苓の計画性と実行力の高さが窺える出来事でした。
自殺したと思われた翠苓は、実は蘇りの薬を使って一時的に死を装っていただけでした。棺に入れられた遺体は別人で、翠苓は密かに生き延びていたのです。
宦官に変装して再び後宮へ
死を偽装した翠苓は、次に宦官として後宮に戻ってきます。高身長で中性的な外見の翠苓にとって、男装は難しいことではありませんでした。
「すごくきれいな宦官がいる」と女官たちの間で話題になりながらも、誰も翠苓本人だとは気づきません。この変装によって、翠苓は後宮内の情報収集を続けることができたのです。
その後、翠苓は楼蘭妃と協力して猫猫を拉致します。この時、翠苓の本当の目的が明らかになりました。
翠苓の真の目的とは
翠苓が数々の事件を引き起こし、壬氏の命を狙ったのは、子の一族の子どもたちを守るためだったのです。
神美は子の一族の中心人物として、体制の転覆を目論んでいました。しかし、その計画が頓挫すれば、年齢や性別に関係なく、一族全員が厳しい罰を受けることになります。翠苓は幼少期から神美の強い影響下にあり、精神的に縛られていたため、抗うことができず従うしかありませんでした。
それでも翠苓は、罪のない子供たちだけは助けたいと考えていたのです。そのために蘇りの薬で仮死状態にした子供たちを、猫猫に生き返らせてもらおうと目論んでいました。
神美の支配からの解放
翠苓は子供の頃から神美に虐待を受け、精神的にも肉体的にも逆らえない状態にされていました。壬氏暗殺も宦官への変装も、全ては神美の指示によるものだったのです。
外廷で薬草を育てていたのも、蘇りの薬を完成させるためと、暗殺に使う薬草の準備のためでした。翠苓の行動には、常に子供たちを守りたいという思いと、神美への恐怖が入り混じっていたのです。
クーデターの結末と翠苓のその後
子の一族によるクーデターは、壬氏と羅漢の活躍によって鎮圧されました。夜襲の最中に子昌は殺され、神美も死亡します。
楼蘭妃は砦の屋上から飛び降りて生死不明となりました。猫猫は楼蘭妃に簪を渡しており、返しに来てほしいと願掛けをしています。この伏線がいつか回収される日が来るかもしれません。
翠苓は禁軍に捕まり、死刑になる寸前でした。しかし、先帝の血を引いていることと、神美に虐待され精神的に操られていたことが考慮され、死刑は免れることになります。
阿多の離宮での生活
現在の翠苓は、阿多の離宮で監視付きの生活を送っています。処罰こそ免れたものの、自由に動くことはできません。
生きながらにして飼い殺しのような状態となってしまった翠苓。彼女ほどの知識と能力を持つ人物が、このような形で物語から退場するのは寂しくも感じられます。原作ではこれ以降、翠苓は登場していません。
翠苓の今後
翠苓が再び物語に登場する可能性はあるのでしょうか。彼女の知識と能力を考えると、猫猫のライバルや助手として活躍する展開も考えられます。
また、楼蘭妃との再会という展開も期待したいところです。生死不明となっている楼蘭妃が実は生きていて、翠苓と幸せな生活を送る姿が描かれたら素敵ですよね。
翠苓は地獄のような日々を過ごした人物です。神美の支配から解放された今、彼女には幸せになってほしいと願わずにはいられません。猫猫も翠苓の薬学の知識を認めており、いつかまた会って蘇りの薬について聞きたいと思っているようです。
まとめ
「薬屋のひとりごと」翠苓の正体は先帝の孫娘、子の一族の子供たちを守るために暗躍していた人物でした。神美の支配下で苦しみながらも、罪のない子供たちを救おうとした彼女の行動には、完全な悪役とは言えない側面があります。
現在は阿多の離宮で監視付きの生活をしていますが、いつか物語に再登場する日が来るかもしれません。翠苓の今後の展開に、これからも注目していきたいですね。






